第18章 懐かしの匂い
青葉城西高校VS白鳥沢学園
IH 宮城県予選 優勝 白鳥沢学園
若様、やっぱり強いなあ、ほんとに強い
練り上げた強さを前にしても力尽くで点を奪っていく
『さーて、行かなきゃ』
プルルルプルルル
『くろ、久しぶり』
「おー、久しぶりだな、って言ってもメールで連絡してたけどな。んで、そいえば来るの今日の夕方?夜?ぐらいだろ?研磨には伝えたか?」
『うん、伝えたよ、だから大丈夫だと思うけど、平気かな、邪魔じゃないかな』
「邪魔なわけないだろ、俺もお世話になるし」
『え!?くろも!?』
「なんだよ、俺いない方が良いってか」
『いやいやいや、滅相もないです!はい!』
「......まあ、ってことで何時につくかちゃんと連絡しろな」
『ういっす』
ってことで、東京に行ってきます
なぜ私が東京に行くかというと前のことに遡る
私はもともと近くの病院でリハビリをしていたが、東京に有名なお医者さんが何日間か診てくれるかもしれないとのことで、かかりつけのお医者さんに勧められていた
だけど、試合があるという事で有難いことだったが断っていた
だけど、私もこのままじゃいつまでたっても変われない、もっと良くなるなら回復に向かっていけるのなら
前に進むんだ