第17章 インターハイ本番
「すぐ撤収だ。クールダウンは上か外でやる」
烏養の言葉に、全員が重い足取りで廊下に向かった
女子トイレに慌てて駆け込んだのは良いけど、車椅子専用のトイレだから広い空間に1人、あれ?何だか、涙が止まらない、そんな、皆が負けるなんて思わなかったから
でも3年生が皆が泣いてないのに、私だけ泣くなんて顔合わせられない、顔洗って取り敢えず外に出よう
『うわッ__!??』
「うおッ!??って、ももこ、?」
『そそそ、空たん、おお疲れ様』
「ああ、ありがとうな」
「『.......』」
そそ、うだよね、気まずいよね、どどどどしよ
「.....ほら、これ」
『え!?で、でも』
空たんが何処からかハンカチを差し出しては渡してくれる
にっと、笑顔を見せては頭をわしゃわしゃと撫でてくれる
私の手をそっと取っては自分の胸に当てて言葉を紡ぐ
「お前の気持ち、持ってくから、俺のこと見ててな」
『____!!!う、ん』
空たんは取り敢えずいけめそさんでした