第17章 インターハイ本番
ぐっちーこと山口が緊張でブルブル震えながら、『10』のカードを翳してサイドライン前に立っている、え!?え!?
「ぐぐっちー…!?」
「った!?忠がピンチサーバー!!?」
ぐっちーはジャンプフローターサーブを練習中である
なぜそれを知っているかというと前に遡る
嶋田マートに行くと
『え!?ぐ、ぐっちー!???』
「え、ももこ先輩!???」
「どしたー、忠、って、ももこちゃん!??」
『え、あ、ここここんばんは??ふ2人はそのどどうして???』
それからぐっちーが嶋田さんに教えてもらってることを聞き、たまに2人の練習風景を見に来たり、ついて行ってたりしてた
なので2人が練習していたのは知っていて、でもまだまともに打てる段階ではない、はず、なんだけど.....
それを当の本人が一番分かっている為に、気の毒なくらい真っ青になっている
「繋心なに考えてんだ、アホかああああ!せいぜいマグレ当たりだって言ったろうがあああ」
「....その"マグレ当たり"でさえ欲しいってことなんだろ」
隣で頭を抱えてしゃがみ込む嶋田を横目に、滝ノ上が得点板を見つめながら言う
流れって、どこから変わるかわからないよね