第17章 インターハイ本番
あー,何ね,あのエスカレーター動き出したと思ったらずっと開けるボタン押しとったは,てへぺr
早く皆にお疲れ様言いに行かなきゃ
あ!皆アリーナから出てきた
ん?なんか声が聞こえる..???
恐る恐る顔を覗かせると常波の池尻さんがキャプテンに声を掛けていた
「勝てよ!たくさん勝てよ!!」
しどろもどろになりながらも,目の周りを真っ赤にした池尻さんがキャプテンの袖をつかんだ
「勝てよ…!オレ達の分も!!!」
自ら彼の手を力強く握り,まっすぐに見つめた
「ああ」
烏野の部員全員が,池尻さんを見る
キャプテンがしっかりと頷いた
「受け取った」
こうして見てると試合に負ける人が居るのだって当たり前だし,勝つ人もいる
負けたらもうあの場所にはたてない
何だか凄く胸の辺りが締め付けられる
ぞろぞろと黒いジャージがアリーナから出てくる
「あ!先輩,お疲れ様です!!!」
『..!お疲れ様。しょーよ,飛んでたね。かっこよかったよ』
「...!あざっす!」
ほんとわんこみたい,よーしよしよし,あ,むつごろうさん気分や
「..!??」
「おーい,お前ら置いてくぞ」
「そうだぞ,監督の言う通り,はいはーい,後輩だけじゃなく先輩にも構ってね」
『あ,ちょっ...こーし,車椅子押しすぎいいい』
まるでどこぞのジェットコースターを乗った気分を体育館で味わえ,目がああ,回るああ
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久しぶりの更新,遅くなってしまってすみません。
1人でも多くの人が楽しみにして下さっているならとても嬉しい限りです。
もうあっという間に熱くなってきましたね..!!!
体調管理や熱中症にならないように気を付けて下さいね。
「あー..えっと,なんだ,そのお前の事俺ちゃんと見てるから,体調管理とか気を付けろよ?夏だからってあんまり冷やし過ぎない様にな」
「えっ,空,お前どうした!?」
「...矢巾うるさい,お前もほら」
「これからも俺らのこと宜しくね..痛!?何で空叩くんだよ」
この2人なんやかんや好きです。
これからも宜しくお願い致します。