第17章 インターハイ本番
『空たん,ごめん。車椅子まで連れてもらってもいい?』
勝ったと勝つのはわかってはいたが不安で不安で仕方なかった
気持ちが高揚して空たんの服を引っ張り眉下げ言葉を紡ぐ
「あー,下降りるのか?」
『うん,ごめんね.我儘言って「え!?ももこちゃん行っちゃ「うっせえ,くそ川。早くいってやれ」...コート上で会おうね,って私は上からだけど負けないから!また後で!有難う御座いました』
岩泉が及川の言葉を遮り押さえつけ言葉をかけた
青城のメンバーに挨拶しては連れってもらう
「じゃあ,またな」
『..?空たん?どうしたの..?』
「あ,いや,何でもねえよ.じゃあな」
何処か複雑そうに眉下げ笑っては頭を撫でてくれる
『かっこいい姿見せてね。見てるから』
空たんの手をそっと取って見上げて言うとどこか驚いた様に瞳を丸め何時もの眩しい笑顔で笑っては頷いてくれる
「ああ,有難うな」
車椅子の小さな背中を見届けてから青城のところに戻ると
「あーあ,行っちゃった。中学の時は俺らを嬉しそうに見て声出して応援してくれたのになあ,はあー,及川さん嫉妬で気狂いそう」
「うるせえ,くそかわ」
「及川さんはいつも黄色い声援に包まれてるじゃないですか」
国見と金田一が及川にツッコミをいれるように言葉を紡ぐ
「あ,俺...嫉妬してたのか」
「んー?どうした?空,顔すっごい事になってんぞ」
「いや,何でもねえよ」
矢巾が戻ってきた空に言葉をかけると顔を歪めてはどこか納得した様に顔に手をあて言葉を紡いだ
青城メンバーが騒いでる一方その頃
「んんんん?あれ、エスカレーターうご動いてええええ」
なぜかボタンを押しても閉まらない現象に陥ってたのであった