第17章 インターハイ本番
あれから潔子さんに車椅子押してもらい上機嫌なももこであります。
ふふんふふん,後ろ振り向けば綺麗な潔子さん,最高かよ.
「うわっ,あのマネージャー達超可愛くね…?」
「おいお前,声かけてこいよ」
「無理だって!レベル高すぎ!」
「かわいいなー...ずっと見てられるな」
ちらちらと視線を受けながら声が聞こえる
うんうんうん,潔子さん綺麗だろう綺麗だろう,ふふん.
お前らに何てやらないからな!やらないぞ!
じいと他の人達を見詰めては何故かどや顔すると
「なあ,こっち見たぞ!おい,今なら声掛けられるんじゃねえか!?」
「ばっか,そんなこと言ってるならお前いけよ」
ん?見たって,わたしのことか?あはは,なわけ,とうとうあれかな,わたしも末期かな,自意識女乙(笑)みたいになる所だった..危な危な
すると何処から声を聞きつけた龍とゆーが威嚇しながら唸り声を上げて潔子さんに叩かれていた。
うわあ,凄い嬉しそう.凄いなあ,潔子さん。
「ももこー,また迷子になるなよ」
ん?ん?わわ,こーし!ん?笑顔が怖いよ怖い,目が笑ってないよ。
どしたの?あれ,潔子さんは?潔子さんは!?潔子さああん!?
『き..まま迷子になりませんもん』
「..?はいはい,そうだな.迷子になんてなるわけないよな。んで,なんでそんな不満そうなんだ?俺じゃ不満か..?」
危ねえ,潔子さんはどこですかなんて心の荒ぶり様に任せて言葉にする所だっ...ん?ん?こーしがこーしが..!なんだなんだどうしたどうした,久し振りにこんな間近に見たせいか眩し過ぎるぞ
『不満なんてそんなわけないでござる。こーしに押してもらえるの嬉しい限りで候う』
「おーい,大丈夫かー?戻ってこーい,ふ..あはは,でも,うん,俺もそう言って貰えるなんて嬉しいべ.でももう周りきょろきょろするなよ?わかった?」
『..??うん,大丈夫.迷子にならないよ』
ん?何だまた笑顔が怖いぞ,目が笑ってないよ.
ひやあ,頭撫でられた.くす擽ったい.こーし,撫で過ぎ撫で過ぎ.
まあ,こうして笑ってくれるんだったらいっか
「おーい,お前らいちゃいちゃしてないでいくぞ」
『うわわ,こーし置いてかれちゃう』
「ああ,わかったわかった」
くすくすと笑ってはやっぱりすがえるは眩しかったです,はい