第16章 大志を抱け
「ふへへ,録画ばっちしおっけー」
潔子さんの応援や先輩達の号泣を何時の間にかセットし録画してた私ももこであります
これは永久保存だね,うへへへ,ン..!?携帯,わッ私の携帯ッ!?
「ん?これは一体どういう事か説明して貰ってもいいか?」
後ろを振り向くと笑顔で待ち構える先輩達や後輩
ふぁッ!?
『こーれは..えーっと...何と言いますか,思い出作りと言いますか』
まさか潔子さんの頑張ってをリピートして聞こうとしてたなんて口が裂けても言えないよね!?言えないよね!!
「なるほどな!そういう事だったのか,早く言ってくれよ!」
『は?え?』
やべえ,もしやばれた!?バレたの!?
「ももこも潔子さんみたいに俺らに一言言いたかったんだよな!」
はあ!??!!?ゆー、何言ってるの!?Why!?Pardon!?
「おー,そう言えば聞いてなかったな,さぁ遠慮なく」
すがえるがまるで悪魔,ごっほん天使の様な笑顔て見てくるけど何だこれはどう言うことだ
「...諦めろ」
りきが何時の間にか横に来ていたらしく肩を叩かれた,そんなあああ
『...あーえっと,あの,そんな,大した事言えませんが...』
俯いていたが決心して皆に目線を向け言葉を紡ぐ.
『私は最初,高校に入った時はバレー部にはいるつもりはありませんでした.でも,こうして入部して,支えて貰って,大切な...こんなにも大切な仲間に出逢える事が出来ました.もう飛べなくなんてない,思いっきり自由に飛んで,暴れて下さい.私達,私もなるべくこれからもサポート出来るようにしていきたいと思っていますので.これからも宜しく御願い致しますね.』
深々と御辞儀しては,暫しの間沈黙が訪れる.
んんんん?なんだ,え.なんか言った..??そっと顔をあげると,皆携帯を構えては撮影して涙を流していた.
「ももこー!感動した!俺達頑張るからな!」
『わッ,ちょっと..ゆー!「ももこ先輩ー!」わわ,しょーよーまで』
ゆーや翔陽に抱き着かれてはもみくちゃにされる.
ああ,ほんとに幸せだなって思うんだ.