第16章 大志を抱け
「ももこちゃん,ももこちゃん」
部活前の準備でボールの用意をしている時,ちょいちょいと倉庫から潔子さんに手招きされた
可愛すぎか!可愛すぎか!まじ女神様
『な,何でしょうか!』
慌てて向こうに向かうと
「そそんな慌てて来なくて大丈夫だよ」
と少し慌てた様子でこちらを気遣ってくれる清子さん
『全然大丈夫大丈夫です,あ!それでどうしたんですか?』
何度も大丈夫と頷いては,速度を落としそちらに向かう
「あのね,倉庫整理してたらこれが出てきたんだ」
潔子さんが取り出したのは鳥野の応援旗である,「飛べ」の書かれた黒い布
『これ..は,応援旗..ですか?』
何処かでノイズの音が響いた気がした
だけど..すぐに元通りに戻る,やっぱり何かが..
やっぱり,これ..転生前に見た気がする
「うん,多分そうだと思う。それでね,ももこちゃんにお願いしたい事があるんだけど」
『何でも言って下さい!』
「これ,みんなに内緒で手直しして見せたいから,もし,何かバレそうになったら誤魔化しといてくれる?」
ヒソヒソ話のように囁くように言う潔子さんに思わず可愛すぎて吐血しそうになる
あああ,女神にしか見えないや
もう間近で見れて,感激感動
こういう,クールに見えて実は選手思いなところ
ぎゃんかわだよね
見習わなきゃな(真顔)
『勿論です,私も何かあればお手伝いしますので是非協力させて下さいね』
「..!!ありがとう」
ふわ,と微笑んだ潔子さん
ぐはッ...鼻血が出そうだぜ
とりあえず絶対にばれないように気を付けなければ、と心に決めました
何せ清子さんの為でもありますからね!
ふふん,頑張らなくては