第15章 会いたいけど会いたくない人
はい,花さんと松さんに玄関まで届けて貰い帰宅中なうであります
あ,携帯の電源切ったの忘れて...
え,なにこの履歴...50件以上...
怖い怖い,あ!今あれか...授業中だから連絡こないやつ?
あばばば,どしよどしよ
皆...心配してくれたのかな,なんて自惚れ
ととにかく家に帰って...でも制服だから通行人に凄い見られるんだよなあ
あ!そうだ!繋心君のところに行けばいーのか!
そしたらそのまま部活行けるし,今日の事は何とか誤魔化すしか...
うんうん,我ながらないすあいでぃあ!じゃあとりあえずれっつごー!
がちゃ
「いらっしゃ...ももこ!?お前,学校は!?」
『あはは-...色々有りまして...』
「はー...お前な,色々って」
タバコを吸いながら眉を寄せ言葉を紡ぐ繋心くん
「とりあえず,あがるか?」
『やった!いーの!???いえーい!!』
家にあがらせて貰い,前のようにお茶やお菓子をだしてくれる
「んで,最近休んでる分偵察出来てんのか?」
『ふふーん,ばっちし..とは言いにくいけど私なりにまとめてみたよ』
「ん?どれ...」
ノートを恐る恐る差し出すとゆっくりと見られる
「...頑張ったな」
頭に手を乗せられわしゃわしゃと撫でてくれる繋心くん
『ふへへ...って言ってもあんまり詳しく細かには書けなかったけどね』
「それでも十分だ,お前なりに頑張ってくれたってことだろ?....だけどお前が来ない分リスクもあったけどな」
『へ?え,な何かやらかしちゃった!?た確かに..清子さんにはマネージャー1人で大変な思いさせちゃったかも知れないけど...』
「ああ,それもあるが雰囲気がな何処となく皆暗くてな,やっぱりお前がいるかいないかで全然違う」
『雰囲気?』
「ああ,やっぱりお前も居なきゃ烏野じゃねえよ」
『...!繋心くんも寂しかったー?』
意地悪に笑っては首を傾げ見つめると
「はあ!?なわけねえだろ!ままぁ..少し,だけな」
『...ふは,あははッ,繋心くん照れてるの?かわいー!』
「な!?ややめろ,くっつくなっつーの!」
照れてる繋心くんにへばりついては笑う
雰囲気が違う,か...嬉しいな,居なくても変わらないかなって思ってたからその言葉が凄く嬉しいや
私も必要とされてたってことだもんね