第15章 会いたいけど会いたくない人
バタン
「ん..ほら,これ」
へ???それ明らかに青葉城西の制服だよね??しかも女子の
一度着てみたかったんだよね....って何で持ってるの!?
「ん?あー..何で持ってるかって?...まぁ,良いから着ろよ」
『へ...?』
んんん????
絶対訳ありだよね??まさか,空たん彼女が出来たとかあ!?
ん??でもあれだな,罰ゲームで女装したという可能性も,んんん
「..顔に出しすぎだ,まぁ...良いから,着替えたら早く呼べな」
その顔はやっぱり女装という可能性が...!!
わわわわかったよ,そんなにじとおって見ないでクダサイ
『んー...っと,で出来たよ..!!』
「おー...!?りぼん..曲がってるし」
『あ有難う!』
ひゃあ!何だかしんせん!!恥ずかしいけど嬉しいな
白のセーターに紐りぼんっていうのも可愛いよね
うち(烏野)では紐リボンじゃなくて普通のリボンだから余計にそう思うな
あ...でも御注意を,制服が可愛いんだよ,うん,制服が
「...似合ってる」
ひ!?!!?
紐りぼん結んで貰う時に空たんの髪の毛が頬に触れる
掠れた何処か恥ずかしさを帯びた声色でそんな事言われたらきゅん死にだよ!?!?
『at@mt▽a!?!?』
「く..あははッ,本当に相変わらずだな,よいしょ..『うわッ!?』..まぁ,昼休みまであと少しだから座ってな」
『うあ,有難う..』
ソファーに座らせられ何処か嬉しそうに頭を撫でてくる空たん
「そいえば,学校楽しいか?」
『うん!皆良くしてくれてね,優しくて...本当に大切な仲間だよ』
「そか...でも余り無理するなよ?」
『うん!大丈夫大丈夫』
「全く...俺が居なくても大丈夫な様にして貰わないとそろそろ困るんだからな?俺だってすぐに駆けつけてやりてえけど,万能じゃねえから」
何処か困った様に優しい手付きで頭を数回ぽんぽんと叩く
『...でも何かあったら真っ先に来てくれるでしょ?私わかってるよー,ふふん』
「はぁ...そうだな,でも何かある前に心配な事とか些細な事でもいいから溜め込み過ぎず言えよ?」
『ふは,心配すぎ..うんうん,たとえ学校は違ってても空たんは私の大事な空たんだからね』
「は?なんだそれ」
何処か嬉しそうに頭をわしゃわしゃしてくれる空たんはやっぱり天使でした、まる