第14章 若かれしあの子は...と思い出に浸ってみた
烏野side
「今日もあいつ休みか...」
「.....」
「菅ー??おーい,生きてるかー?」
澤村と菅原が話し合ってると
「「ちワーす!!」」
「あ,再試だったんだって?」
「「ひい!!!!」」
「ででも!誠心誠意やってきましたー!!!」
「うっす!やってきました!」
昨日は西谷と田中は再試だったため,ぼろぼろに精神的肉体的ダメージを受け,部活には顔を出さずそのまま家に帰宅して起きたら朝だったとのこと
「「清子さーああん!!!!」」
「今日も美しいっす!」
「勿論,ももこ..も,って...あの,あいつ来てないんすか?」
恒例となる声をかける2人は隣に本来なら居るはずの姿を探していた
「ももこなら,今日も用事?だとか言って帰ったぞ」
「用事..?でもこれまでに立て続けに休んだことなんて一度もなかったはずじゃ」
「...詳しくは教えてくれなくて」
縁下の言葉に沈黙が走る
「何か最近体調悪そうにしてたとかなかったのか?」
「そんなことはなかった風に思えたんですけど...もしかしたら俺が見逃してただけかもしれません」
「縁下だけが悪いんじゃないべ,気付かなかったのは俺らにも責任あるから」
「...ももこちゃんにも用事はあるんじゃない,かな?」
「ああ、そう..だよな,あいつが元気に登校してるのわかってるから大丈夫だな!さあ,練習始めるぞー」
清水の言葉に澤村は頷き練習を始める
話を聞いていた烏養は眉を集め複雑そうな顔をしていた
それを見ていた先生は
「烏養くん,何か知ってるんですか?」
「!?あー....先生には言うべきだな,あいつには他校の視察に行って貰ってる」
「え!?えっと,大丈夫なんですか..?」
「あいつから行きたいって言ってきてな,入院中の時もこれまで何か出来るか考えてたんじゃねえかな,ノートに色々と書き込みがあったからな」
「そう,なんですね..でもどうして皆さんに秘密で?」
「あいつに口止めされててな,大方迷惑かけられねえとか考えてんじゃねえの」
「十分に貢献してくれているのに更に...ですか,ももこさんらしいです」
「ああ,でもなるべく早く帰ってきて貰わねえと..あいつら昨日から身に入ってねえからな」
「あはは,そうですね」
と,皆から少し離れた所で話していたらしい