第13章 偵察する時って伊達メガネ付けるか迷うよね
さて,私は大変危うい事態に陥っております
た確かにね!私の本来の目的は偵察だからね!
ん??うん、これで良かったよね!うん
「君は...」
『ふぁい!か烏野高校でマネージャーをしています,桜乃ももこと言います』
はい,私は伊達工業の監督さんの目の前に居るんですね
え?なんか凄い厳つい監督な感じが,こここ怖く何てないんだからね!?
確かに部員の人達が連れてきた子は何の用だよみたいになるよね!!
にろにーめ,うまく逃げやがったな
もにもにとあお,さっくーは言ってくれようとしたらしいんだけど
監督に練習に行けって離れさせられちゃいました,しょぼんぬ
「桜乃..?君は,桜乃幸駕の事を知っているか?」
『え...?お兄ちゃんの事を知っているんですか?』
「兄...だから,何処か似ているんだな,此方が君のお兄さんが中学生の時にオファーしたんだが断られてね,断る人は稀だったのでずっと覚えて居たんだ」
『そう...だったんですか』
あれは私が小学生の時
兄様は有名なバレー選手だったみたいで,その才能に魅せられたのか高校から溢れんばかりのオファーがきていたらしい
確かに私から見ても兄様はとても上手かったし,良く暇があったら一緒にバレーをして貰っていた
でもずっと兄様は烏野に行くと決めていたらしい
だからオファーが沢山きてたのを知ったのは母さんたちが話してたのを聞いたからだった
「それでその妹さんが何の用だ?」
『...偵察,させて頂きにきました』
「...!私達は構わないが少し質問してもいいか?」
『えっと...はい,何でしょうか』
「君もバレーをしていたのか?」
『...!はい,良く兄と一緒にしていました,この脚じゃなければきっと鉄壁を打ち破れたかもしれないです』
監督さんの目をじっと見詰め言い張る
挑発的に言い過ぎたよね!?!?何か言った後に後悔してきたよ
もし私がこんな脚じゃなければ____何て想像
でもでも,リハビリしていればいつかは
「..それは見てみたかった,でも邪魔はしないでくれ」
私の言葉を聞くと驚いた表情を浮かべるも口角を少し上げては笑い言葉を返してくれる
『はい!有難う御座いました』
深々と御辞儀をしては御礼を述べる
うっひやあ,危ない危ない,まじ私なんかやらかしちゃったかな
あああ,緊張した