第13章 偵察する時って伊達メガネ付けるか迷うよね
烏野side
いつも通りの放課後練習の最中
「あれ」
「どうした?」
澤村の不思議な声に菅原はゆっくりと視線を向ける
「そういえばあいつの姿が見えないけど」
「えー..大地,今気付いたのかよ」
「すまんな,俺はももこレーダーが菅より少し遅かったみたいだ」
「ちょ!大地,なんなんだよ!」
「清水,聞いてないかー?」
「私より澤村に先に言うんじゃないかな」
「だよなあ」
一年生はとっくに集まっているのに二年は少し遅い
「確か,いつもなら縁下達は今着替え中だべ?」
「でも,そしたらももこはこの時間に縁下達に連れられてるはずだよな」
「だよなー...」
菅原は何処か寂しそうな表情を浮かべるももう一人のマネージャーを探すようにドアを見詰めていた
何人かの人数が居ない中,アップを取り始めた
一方その頃
『どどどしよ,また迷った,てかここどこ?』
主人公は迷子だったらしい