第12章 烏vs猫
あれから何とか両方の学校は片付けを始めた
支柱を片付けに行った田中に山本が声をかける
「なんだてめぇコラ まだやんのかコラ,シティーボーイ」
「あの,その,そっちの,マネっ」
と,やけにテンパった様子で話す山本
「マネージャーさんの名前なんて言うんですか」
小声かつ早口でさらに目を泳がせながらった
田中は山本の胸ぐらをつかみ
「てめぇ..うちの大事なき...マネージャー達にちょっかい出すきかぁっ」
「いや,話しかける勇気はない」
「...」
「....」
怒る田中だが山本がキリっとした顔で言うもんだから
田中は手をおろし
「清水潔子さんだ」
「なんと!名が体を表している..!」
「そうだろう!そうだろう!俺もな,話し掛けるまで大分時間は掛かったから気持ちはわかる!
でもな」
きらりと田中の目が光り,山本はごくりと唾を飲んだ
「お前も知ってる通り,桜乃ももこもやばいぞ」
「あ,あのお方か..!」
「ああ,あいつも最高の天使様だからな!」
「..ああ!あの笑顔に守りたくなる様なルックス,でも俺あんまり話す事出来なかったが,次こそは!」
「わはは!何だお前けっこういい奴だな!」
2人で挨拶をし,がっしりと手を握った二人は声を合わせて言った
「「次は全国で会おうぜ!」」