第12章 烏vs猫
何処か似てる二人が話してると
「!?はぅあっ」
またしても,猛虎の声が
「?」
龍は首を傾げて相手を見る。
猛虎の視線の先には荷物を持った潔子さんの姿があった。
潔子さんは目があった山本にペコっと頭を下げる。
「ギャーン!!」
猛虎は見事ハートを撃ち抜かれたようだ。
「…マネッ…美っ,しかもっ,可愛いっマネッもっ,あぅっファァ」
「やった!女子 マネージャー居た!ハーゲンダッツゲット~」
猛虎の後ろでは二人の男子,犬岡と芝山がイェーイと手を合わせていた。
「ででも!俺たちにもマネがいるんだからあああ」
「「あっ!猛虎さん逃げないでー!!」」
捨て台詞を吐きながら猛虎は何処へ走って行った。
「お前なんで音駒の奴と知り合いなんだよ」
飛雄は翔陽に尋ねる。
「ロードワーク中にたまたま会った」
「セッター…」
「うおっ!?」
セッターという言葉に反応した飛雄はライバル心剥き出した。
黒尾side
あいつ大丈夫か?迷子になる癖治っているのだろうか
だから着いてくって言ったのによ
あ,挨拶しねえといけないんだった
『今日は宜しくお願いします』
「こちらこそ宜しくお願いします」
嘘くさい笑顔のやつだな,こいつがキャプテンか..
あ,ももこの事言っとかねえとな
『もう知ってると思うんですけど,そちらのマネージャーさんお借りするんで改めて宜しくお願いしますね,それじゃあ』
「え?マネージャー..?」
何かを言い出す前に逃げる
ももこが帰ってきたらこいつらどんな反応すんのか楽しみだ