第11章 再開
「ももこ!」
『..?お兄,ちゃ..?』
「ももこ,何してんだー?」
小さい頃のやっ君が居る
これは何時の時..?
久々に見たお兄ちゃんの笑顔
3人とも公園で遊んでる,懐かしい..え?懐かしい?
「次はももこが鬼な」
『うぐ,わかった
いーちにーさんーしー』
「こうが兄!またあいつ転びそうだけど大丈夫かな?」
「その時は衛輔,助けてやってくれな?」
「え?どうし『いっきまーす!』..うわッ」
『やっ君,捕まえた!
あとはお兄ちゃん!待って』
お兄ちゃん..?どうして,何時も振り返って速度遅くしてくれるのに
お兄ちゃ..?待って待って待って
何でお兄ちゃんも,お母さんも,お父さんも
待っていかないでいかないで
待って待ってよ
待って______
ばさっ
『はぁ,ッ..!はあ..』
いつの間にか涙を流している私
夢?..あはは,何で?お兄ちゃんが..お父さんもお母さんも
ああ,久々に3人に会えて,そっか
「..ももこ?」
『や,やっ君..御免ね,起こしちゃった..?』
「おいで..?」
『へ..?「よいしょッ,俺がいけば良かったか」..や,やっ君!』
「しー..皆,起きちまう,大丈夫だ.俺はちゃんと居るだろ?」
...!な何で,あはは..そうだね,そうだよね
やっ君の温もり,凄く暖かい
細いけど男の子になった腕が私の後頭部を抑え,力強く惹きつけられる
何処か安心出来る音と暖かい体温が触れた部分から徐々に伝わってくる
そっと恐る恐るやっ君の胸に顔を埋めるとそっと抱き締めてくれる
とても暖かい..有難う,やっ君