第8章 blue対black
武田先生のポエミーな発言も終わり
帰宅準備中なうです
「…武田先生はああ言ってくれたけど,いくら日向と影山のコンビが優秀でも正直 周りを固めるのが俺達じゃあ,まだ弱い…悔しいけどな」
「おお~さすが主将!ちゃんとわかってるね~」
「………」
「だ,大王様!!」
「なんだコラ,やんのかコラ」
威嚇してる威嚇してる
「え?ももこ?」
え?私はって菅原さんの後ろに隠れてますけど?
驚いたような顔をする菅原さんには申し訳ないけど
ちょうど傍に居たし私隠れられますしね
「そんな邪険にしないでよーアイサツしに来ただけじゃーん小っちゃい君 最後のワンタッチとブロード凄かったね!」
「えっ,あっえっエヘヘ」
「今日は最後の数点しか戦えなかったけど…次は最初から全開で戦ろうね」
「!」
「あ そうそう、サーブも磨いておくからね」
「「!」」
「君らの攻撃は確かに凄かったけど全ての始まりのレシーブがグズじゃあ,すぐ限界が来るんじゃない?」
「…」
「強烈なサーブ打ってくる奴はなにも俺だけじゃないしね。インハイ予選はもうすぐだ ちゃんと生き残ってよ?俺はこの_クソ可愛い後輩を公式戦で同じセッターとして正々堂々 叩き潰したいんだからサ」
影山くん指さされてますけど,中学何したんよ
「レ,レシーブなら特訓するっ」
「レシーブは一朝一夕で上達するもんじゃないよ 主将君はわかってると思うけどね」
「…」
「大会まで もう時間は無い,どうするか楽しみにしてるね
それと'ももこ'隠れてるの知ってるよ?早く出てきてよ」
「及川さん!ももこさんは!」
「知ってるよ!だから!」
あーあ,ばれてーらだね
「ももこ..?行くのか?」
菅原さんに手を掴まれ呼び止められ驚くも頷いては
『...すみません,皆さん,私はその..先に,失礼します』
深々とお辞儀仕手,そっと菅原さんが何処か悲し添うな表情を浮かべるも手を離してくれた
皆さんに向けて言うと皆驚いたように固まって,私を見る
『それでは..』
皆さんに再び一礼して
及川さんを見るとまた泣きそうな顔をして私を見る
あー,何で行く何て言っちゃんたんだろ...