第7章 此処から始まる物語
「先生,青城なんて強い学校とどうやって…!?」
「まさか,また土下座を…!?」
「してない,してない!土下座得意だけどしてないよ今回は!」
『土下座とか..』
土下座をして試合を申し込むって,相手からしたら迷惑すぎるよね
「ただ…条件があってね…」
「?どんな条件ですか?」
「影山君をセッターとして出すこと」
「!」
「えっ」
『...』
「な!なんスかそれ、烏野自体は興味無いけど影山だけは,とりあえず警戒しときたいってことですか
なんスか,ナメてんスか,ペロペロですか」
「い…いや,そういう嫌な感じじゃなくてね,えーと…」
「…良いじゃないか,こんなチャンスそう無いだろ」
「良いんスか,スガさん!烏野の正セッター,スガさんじゃないスか!」
『...』
菅原さんの一瞬の歪めた顔が脳裏にちらつく
本当に良いんだったら良いと思うけど..
隣に行くか..
「…!俺は日向と影山のあの攻撃が4強相手にどのくらい通用するのか見てみたい」
「!」
そういって菅原さんは何故か有り難うと小声でお礼を述べた
別に,何もしてないと思うけど..
「先生 詳細 お願いします」
「…うん。えーと日程は急なんだけど来週の火曜。
土日はもう他の練習試合で埋まってるんだって。
短い時間だから1試合だけ。学校のバスを借りて行きます。時間はー…」
この試合
面倒じゃなければいいけど..
そいえば
もうすぐあいつ帰ってくるよね..あー,うん