第2章 漂流少女
「ナル!こっちはキッチンだ。それと、こっちは男子部屋と女子部屋だ。ナルはこっちな。」
「チョッパー、待って。速いよ」
元気がいいチョッパーに引っ張られてあっちにこっちにと案内される。
「チョッパー張り切ってるわねー。」
「あいつがこの船の中で年下だからな。妹ができたみたいで嬉しいんだろ。」
その光景を微笑ましくみるウソップさんたち。
「チョッパーチョッパー!見ろよこれ!」
ルフィさんが今釣り上げたばかりの大きい魚を自慢げに掲げた。
「うおー!!すげぇーー!ルフィが釣り上げたのか!?」
興奮するチョッパー。だが、事件は起こった。その魚はまだ生きていたらしく、最後のあがきとしてルフィさんを食べようとしたのだ。だが、ルフィさんはそれをひょいと避ける。すると必然的にそれはこっちへと来るわけで……
「ぎゃぁぁぁぁ!!ナルが食べられたぁぁぁぁぁ!!」
気がついたら私はその魚の口の中にいた。