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雑用係の小さな子

第3章 雑用少女


その後、私はチョッパーやウソップさんたちと共に船内を隅々まで掃除をした。綺麗に見える船でもやはり手を抜いた所はあるようで…。この船を作ったフランキーさんはその言葉にガハハと笑っていた。

「ったくよ。フランキーも雑だよな! あーあーあー! こんな所にも汚れが…」

ウソップさんがブツブツ言いながら汚れを取っていくのを、私はちらりと横目で見ていた。天真爛漫だと思っていたウソップさんは意外にも器用だった。そしてオカン体質だった。

「すっげぇ! どんどん汚れが落ちていくぞ!!」

チョッパーが目を輝かせながらウソップさんを見た。ウソップさんはエッヘンと高い鼻をさらに高くして言う。

「俺の手にかかればこんなの、敵を散らすのと同じように簡単なことだ!! なにせ俺は海の男ウソォォッッップ様だからだぁぁぁぁ!!」

そしてつらつらと自分の体験談を話すウソップさん。巨大金魚の糞で形成された島や大勢の手下が自分にはいること。私はその話を聞きながら、密かに頭にインプットした。……要注意人物ってことか。

「すげぇぇーー!! なぁ、ナル!!」

「うん。凄い人だったんだねウソップさんって」

「フフフ!!そうだろそうだろ? よぉーし! チョッパー、ナル! お前らを俺の手下にしてやる!ウソップ海賊団の結成だ!!」

「おー!」

おもちゃの剣を私たちに手渡して、ウソップさんは走り出した。チョッパーも剣を上に上げて、その後ろに続く。

「…………掃除は??」

私はポカンとしてそれを眺めていた。

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