第2章 漂流少女
「さて、ナル…だったわよね?あなたは不運にも海賊に拾われてしまった。その意味分かるかしら?」
ナミさんが真剣な面持ちで私に聞く。私は頷いて口を開いた。
「私は航海中船から落ちてしまいました。お願いします。なんでもします。ここに置いてください。」
「……………………ほんとうにいいのね?あなたの船と遭遇する可能性はないに等しいわよ。」
「はい。たとえ情けで小舟をいただいたとしてもここはグランドライン。生きていけるわけもありません。」
「……どうするのルフィ?」
「よし!今日から仲間だ!「この子の船と遭遇するまでよ!聞いてたのあんたは!」」
ナミに殴られるルフィ。
「(………仲間?)」
なんだかくすぐったいような暖かいかんじにすこし戸惑う。
「ナル?」
チョッパーが心配そうに聞いてきた。私は慌てて笑顔を作る。
「どうしたの?チョッパー」
「………。これからよろしくな!」