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雑用係の小さな子

第2章 漂流少女


目を覚ますと天井が見えた。

「…………?」

私が動いたのが分かったのか横から誰かから声をかけられる。

「お、目覚めたか?どっか痛いところあるか?名前言えるか?」

それは帽子を被っていて、二足歩行をしている変な動物だった。

「…………………………ナル。痛いとこないよ」

「そうか!よかった。お前漂流してたんだ。分かるか?」

漂流?……………あ、思い出した。

「うん。あなたが助けてくれたの?喋るトナカイさん」

「俺チョッパーっていうんだ。ナルお腹減らねぇか?」

そういえばとお腹がぐぅーとなる。

「サンジに何か作ってもらおう。歩けるか?」

そして案内されたのは食堂。豪快に食べる人たちが賑やかに談話していた。

「みんな目覚めた!ナルっていうんだ。」

「おーよかったなお前!丸々一日起きなかったんだぞ。」

麦わら帽子を被った男の人が口に肉を頬張りながら言った。………一日か…。

ぺこっとお辞儀をするとオレンジの髪の人が微笑みかけてくれた。

「ナル、これ美味しいぞ!」

チョッパーが私に色々くれる。

「ありがとう、チョッパ」

「病み上がりだからな、胃に優しいもんじゃねぇと」

にこっと笑うチョッパー。

「しっかしおめぇー大変だったな。なんで海を漂ってたんだ?」

鼻の長い人(ウソップさんというらしい)が私に問いかけた。

「………え……と…………船から落ちて…………」

「船から落ちた!?あなたすんごくドジなんですねぇ。ヨホホホ」

と隣の骸骨さん。

「そうなの。私どじなの。」

えへへと笑う。

「助かってよかったなお前。」

「うん。」

食事が終わるとこれからのことについて話し合った。
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