第8章 ばいばい
2人が落ち着いてきた頃に、北斗くんの携帯が鳴った。
北「もしもし。…うん、…うん、分かった。じゃあすぐ戻るから。」
『誰から?』
北「高地。なかなか戻ってこないから、心配してたみたい。飛行機の時間もあるしね。」
北斗くんはいつもの笑顔に戻っていた。
『そうだよね。じゃあみんなのところに行こっか!』
北「望美ちゃん、大丈夫?顔洗ってきたら?」
『え?そんなにひどい顔してる!?』
北「一応洗ってきた方がいいよ。」
『分かった!じゃあ先戻ってて!』
北「りょうかーい」
トイレで鏡を見ると、目の周りが赤くなってた。
こんな顔で北斗くんの側にいたなんて、今さらながら恥ずかしい…
冷たい水で顔を洗って、みんなのもとへと急いだ。