第6章 また明日
ああ、そこ考えてなかったな。
昨日は好きって言うので精一杯だったから。
でも…
『北斗くんはジャニーズだよ?私なんかと付き合うのが許されるはずないよ、ははは…』
唯「あんたバカ!?両想いだったら普通付き合うでしょ!」
『私はそうしたいよ!でも北斗くんはジャニーズなの!!』
分かってるのに、言葉にしたら余計に実感して悲しくなった。
両想いなのに付き合えないなんて辛すぎる。
でも付き合ったらいけないんだよ、私たちは…
考えれば考えるほど辛くなって、つい涙を流してしまった。
唯「望美はどこまでも優しいよね。北斗くんのことを思って自分の気持ち我慢するなんてさ…。でも北斗くんだって望美が好きなんだから、それだけは忘れちゃだめよ?」
なんて言って、抱きしめてくれる唯。
こういうときは優しいんだから。