第1章 【黄黒】ご機嫌のとり方
ー翌日ー
「…黄瀬くん、起きてください。僕、もう出掛けますよ?」
朝起きて自分と彼の分の朝食兼昼食を作るが昼になっても黄瀬くんは起きてこない。
寝室へいくと布団を頭から被りもぞもぞと動いている。
「…いってらっしゃい。……目一杯楽しんできてください。」
まだ拗ねてる…。
流石に悪いという気持ちもあったがとりあえず黄瀬くんは帰ってきたらかまってあげようと僕は家を出た。
待ち合わせ場所に行くとすでに先輩方は揃っていた。
火神くんはまだのようです。
と思っていると
「よお!久しぶり!」
上から頭をガシッと掴まれああこの感じも久しぶりだな、とその彼に挨拶をした。
「相変わらずですね、火神くんは。」
皆が揃うとストバスのコートにむかい3on3をした。
やはり現役時に比べると体力は落ちていて少し動いただけでヘトヘトになり終わる頃には体力も尽き点数係へと切り替わっていた。
時間もいい時間になり皆で居酒屋に向かうとファーストオーダーでとりあえず皆ビールという流れになった。
あまり僕はお酒が得意ではないので一杯呑んだだけですぐにお茶に切り替えた。
時計に目をやると時刻は8時半だった。店員さんに頼みお土産用に串物を適当に包んでもらう。
火「なんだ黒子?持ち帰りすんのか?」
「あ、はい。黄瀬くんが家で待っているので。」
火「そーなのか?相変わらず仲良いなお前ら。てか早く帰んねーとあいつ拗ねんじゃねーの?」
「すでに昨日から拗ねてますよ。」
日「もうあの辺ぐでんぐでんだから頃合い見て帰っていーからなー。」
日向さんが指差した先には伊月さん、木吉さんたちが顔を真っ赤にしてした。
「…じゃあ僕そろそろ。」
と皆に挨拶をして小走りで駅まで行き電車に乗って帰路についた。