第1章 【黄黒】ご機嫌のとり方
お風呂から上がると俺は黒子っちの買ってきてくれた焼鳥と朝に作ってくれていたごはんを食べた。
オニオングラタンスープ。
俺の大好物。
朝からこんな手間のかかるもん作ってくれてたんスね。黒子っちだって早起き苦手なのに…。
正直黒子っちが作ってくれるならゆで卵だって俺は大歓迎だ。
ただ今日はこうして俺のことを考えてごはんを作ってくれていたんだと思うと俺も早起きして一緒に作っていればもっと今日は一緒にいられたな。と後悔した。
そこに黒子っちがやってきてあーんと口を開いている。
だから俺はその口にチュッってしてあげたッス!
「…違います。焼鳥が欲しいんです。」
「わかってるッスー!!黒子っちがあーんなんてするから悪いんスよ!」
あんまり黒子っちからはこういうことをしてこないのでそれがほんとに堪らなく可愛かった。
食事を終え並んで歯磨きをしたあと寝室へ向かうと黒子っちがシーツを取り替えていてくれたようで綺麗にベッドメイクされていた。
いつものように並んで横になると黒子っちがモソモソっと俺のほうに寄って来た。
いつもなら俺のほうが堪らず黒子っちに抱きつくのに…。
ピタッと俺にくっつくと黒子っちが
「……昨日はくっついて来てくれなかったので少し寂しかったです。」
って。
黒子っちが!!!!そう言ったんス!!!
「もーーー可愛いこと言っちゃダメッスー!!!!!」
俺は黒子っちを力いっぱい抱きしめた。
「…ッ黄瀬くんッ…くるしッ!!」
可愛い可愛い俺だけに甘える黒子っち。
ずっとずーーーっと大好きッスよ?
-END-