第2章 始まる前の準備を1つ
「なるほどなるほど、こうなってるのか…
お!ここは海堂くんが閉じこもった理科室だね!」
と、一人で実況しながら学校探索をしていると理科室にたどり着いた
中を探ってみるが特に変わったものがなく、他に楽しそうな場所もないのでテニスコートに行くことにした
「もう一本!」
「ファイオー!」
運動部独特の掛け声が聞こえてくる
元の世界では帰宅部だったので聞くことがなかった声
なんだか不思議な感覚だった
「おー、やってるやってる」
テニスコートでは試合形式の練習をしていた
桃城くんと不二先輩
海堂くんと手塚先輩
「面白い組み合わせだなぁー
って、今、いつの時代なんだ??」
色々と忘れていたけど
話の中に私がお邪魔してるわけだし…
邪魔しちゃダメだよねぇ
ってことは、ちゃんと把握しとかないと…
「と、ちょうどいいところにカツオくん」
「え、えっと…きみは…」
急に声をかけられて戸惑うカツオくん
「あ、さっきそう呼ばれてたからつい!
カツオくん…で合ってるかな??」
「あ、うん!僕はカツオだよ。きみは?」
「私はさなえ、よろしくね」
「よろしく!」
「あ、そうだ。テニス部の見学したいんだけど…」
「女子テニス部なら向こうで…」
「ううん、男子テニス部!」
「そっか!じゃあ、竜崎先生のところに行こうか!」
「ありがとぉー」
やっぱり1年ズの優男
なんの疑いもなく案内してくれた
「竜崎先生!部活見学したいそうです」
「どうも」
「おおそうかい!マネージャー希望かい?」
「あーまー、はい!そうです!」
「ちょうど人手が足りないんだよ、手伝ってくれないかい?」
「はい、わかりました~!」
という感じの流れで私はマネージャーをすることになりました
家で家事を手伝ってるのでそれくらいのことはちゃちゃっと終わらせましたよ
で、見学してみたんだけど
どの話数か全然わからない…
確かに、練習してなかった日とかもあるし…
練習しても写してないシーンもあるのかな?
あるんでしょう!
って感じで私は納得してしまいました!