第2章 始まる前の準備を1つ
今私は、テニス部部室にいます
なぜかというと、ことの成り行きでマネージャーになったからなんですが
なぜか、リンチされてます
右から、リョーマ、桃城くん、海童くん、不二先輩、乾先輩…
「えっと…この状況はなんでしょうか」
この状況になる少し前
「あんた、マネージャーになったんだって?」(カツオたちから聞いた)
「そうみたいだよー」
「うちの学校の生徒じゃないのになれるの?」
「それもそうだね…」
「なんだなんだ?あ、さっきの子じゃん!どうした??」
「いや、それが…マネージャーになったんですけど…」
「おい桃城、サボってんじゃねーぞ」
「あぁ?俺はサボってなんかねー!」
「やぁ、可愛い子だね、ここで何してるんだい?」
「いや、だから、マネージャーを…」
「うむ、見覚えがないな…どこの学校だ?」
「ここで話すと目立つし、とりあえず部室行こうか」
「え、ちょ、リョーマ???」
と言うわけで
リョーマは私をつれていきたかったんだけど他のみんなもついてきて、没頭に戻るわけです
「とりあえず自己紹介でもしてもらおうかな?」
不二先輩の優しい笑顔で言われてしまえば断ることなんてできないよねぇ
って、にやけてる場合じゃない
「私は安藤さなえ、色々あって今は名前しかわかりません!!」
みんな目が点になってるよ
(リョーマ、桃城以外)
「今はってことはこれからわかるということかな?」
動揺してるかどうかもわからない不二先輩が聞く
「えっと、それもわからないんですけど…」
なぜだかリョーマの家の前に倒れていて、他の記憶がないことをみんなに伝えた
さすがにトリップしたことをみんなに言うわけにもいかないので…
納得してない人も嘘だっていう人も色々だけど
とりあえずわかってもらえたみたい
「とりあえず、それが嘘か本当かは置いておいて、家がないのは事実なんだよね…」
「全部本当なんですけどはい、そうですね、家がないのは困ってます」
「ぜひ僕の家に…と、言いたいところなんだけど今建て替えしててとても呼べる状態じゃないんだ」