第2章 始まる前の準備を1つ
あれからまた数時間、リョーマに私のことを説明してなんとか理解してもらった
「で、その話が本当ならさなえは帰る場所がないんだね」
「そう!そういうこと!!」
「…まぁ、まだ信じられないけど
今日だけならうちに泊まりなよ」
「ほんとに!!マジ感謝!ご飯とか作るよ!!」
「いや、おとなしくしてて」
「うっす!」
やったー!なんとか今日は寝床がある!!
問題は明日からだよね…
「って、学校とかどうすんの?」
「あー、そうだねぇ…でも、親がいるかもわからないのに学校なんて行ってられないし、働くよ♪」
「…子供が働けるわけないでしょ」
「何を!私は立派な高校生だ!!」
「は?何いってんの?鑑見れば?」
「なにをいまさら…」
─30分後─
「ねぇ、ねぇってば」
「はっ!あまりの衝撃に意識が飛んでいた…」
な、なぜだ…
なぜ私が若返ってるんだぁー!!!!!
こ、これは、明らかに中学生…
これじゃ働けないぃぃぃぃ!!!
「とりあえず、ご飯食べるよ」
リョーマに引かれリビングに
見覚えのある方々が…
「あ!こ、こんばんは!!!
私、安藤さなえともうします!!」
「あ、さっきの女の子!元気になったんですね♪
私は菜々子って言います、よろしくね」
「菜々子さん!よろしくお願いします!」
「俺は南次郎だ」
「お父様!よろしくお願いします!」
「どうも、母の倫子です」
「お母様!!な、なんとお美しい…よろしくお願いします!!!」
「さぁさぁみなさん夕食にしましょう」
「「いただきまーす!」」
(…うるさい)
今までのことを忘れて楽しい夕食の時間を過ごした