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あなたの声が聞きたくて【another story】

第6章 松川一静








「っぶねー、、、。」



もう少しで姉貴の餌食になっちまうところだった。



「たくさん待ったからさ、今度は俺のことかまって?」


2人の時にしか見せない俺の甘えた姿。



優「一静が大人っぽいって思ってる人に見せてあげたいよ。」



「お前以外の前でなんか見せねーよこんなトコ。」



これから先見せたいと思うやつなんて優以外現れるだろうか?


今の俺には想像がつかないけれど、きっともう現れない。


優「うん。私も他の女の人に見せたくない。」


床に胡座をかいて座った俺の上に優を向かい合うようにして座らせて、見つめあった後小さく笑って触れるだけのキスを何度もした。



「本当はもっとしてーけど、止めらんなくなりそうだからだめな。」



いつ姉貴が割り込んでくるかも分かんねえし、何より優のコト大事にしたい。



優「大人になってから、だね。」



「お前さ、あんま可愛いこと言うなよ。」



決意をあっけなく砕こうとしてくる優に溜息がこぼれそうになるけれど、それもひっくるめて好きだ。





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