あなたの声が聞きたくて【another story】
第6章 松川一静
優「ご飯美味しいです。おかあさん!」
母「あらそーお?たくさん食べてね?」
優「今度料理教えて下さい!」
母「いいわよ!優ちゃんならいつでも良いわ!」
優「ホントですか!!」
キャッキャキャッキャとはしゃぐ二人の横で黙々と飯を食い進める俺と父さん。
イマイチ会話に入りきれない姉貴。
いつの間にかビールまで手にしてるし。
絡まれる前に退散したいんだけど、、、
「優まだー?」
優「もっとお母さんと話したいんだけど、、、だめ?」
「いやいーんだけどさ」
彼女のお願いには勝てないんですよ。
姉「優ちゃーん、いっせーのどこが好きなのぉ?」
優「へっ?」
突然姉貴が素っ頓狂な質問を繰り出した。
オイふざけんな父さんも母さんもいんだぞ。
例え優が言えたとしても俺が恥ずかしいわ。
姉「ねー優ちゃん教えて?」
ご自慢の色気で優にベタベタと触る姉貴を引き剥がし部屋に逃げ込んだ。