あなたの声が聞きたくて【another story】
第6章 松川一静
優「っ、、、不意打ちはんたい、、、」
「そんな顔しながら言われても説得力がねぇけど。」
先程よりも赤く染まった顔はまるでリンゴのようだ。
「もーいっかい。」
もう一度しようと顔を近づけた時
コンコンッ
姉「いっせー!ご飯出来たってー」
とんだ邪魔者が入って来たもんだ。
「あー、今行く。」
ちらっと優を見ると残念な気持ちとホッとした気持ちが入り交じった顔をしていた。
「また後でな。」
優「ッ!!!?」
部屋を出ると廊下で姉貴が腕を組みながら壁に寄りかかっていた。
姉「優ちゃん顔赤いよ?熱でもある?」
優「いっいや、何でも無いです!!」
慌てて階段を駆け下りあっという間に姿が見えなくなった。
「俺の彼女苛めないでくれる?」
姉「だぁーって可愛いんだもん♡」
ハートとかキモイって思ったけど口に出すと蹴られるから取り敢えず飲み込んだ。
「あーでも可愛いのは知ってる。」
姉「かぁーっ、リア充ムカつく爆ぜろ。つーか、
時と場所は選びなさいね?」
「分かってるっての」
うちの姉貴は弟の恋愛事情に干渉しすぎでは。