あなたの声が聞きたくて【another story】
第6章 松川一静
部屋に入ると優は小さく笑った。
「どしたん?」
優「ううん、一静の部屋は一静ぽいなぁって」
「毎回その反応してるよね?ここ来るの4度目だよね?」
優「毎回来るたびにそう思うんだもん。あ、それより、お姉さんいたんだね!!初めて知った!」
「初めて言ったしね。よくオトコんとこ行ってるから滅多に帰ってこないし。」
優「そうなんだ!一静のお姉さん、なんて言うか一静に似て色気すごかった!」
「って事は、俺も色気あるって思ってくれてるの?」
後ろから耳元でそう呟くとビックリしたように離れた。
その顔はほのかに紅く染まってて、俺の中の加虐心が煽られる。
「どうしたの?」
優「何でも無い!!」
あーほんとかわいい。
「なぁ優。キスしていー?」
優「だめって言ったら?」
「んー、、、キスしてって言いたくなるようなコトする?」
優「なっ!!?し、しないよ!!!」
「それは残念。」
けど、
「キスはするから。」
完全に油断しきった優の唇に触れるだけのキスをした。