あなたの声が聞きたくて【another story】
第6章 松川一静
「納得。」
優「それは良かった。」
もやもやがスッキリしたのをいい事にちょっとご機嫌な俺。
優「一静?」
「んー?」
優「もし浮気したら、、、、
即刻他のオトコに乗り換えちゃうからね?」
道路の縁石の上をトコトコと歩きながら言ったセリフは、もはや一種の脅し。
「及川だけはやめてネ」
ほとんど目線の違わない彼女をこちらに向かせ
触れるだけのキスをした。
優「っ、、、それは浮気する宣言?」
「全く持ってその予定は御座いませんとも。」
赤くなる顔を見つめながら戯けた口調で言い返す。
「なぁ優」
優「んー?」
「もし浮気したら
一生俺のことしか愛せないようにしてあげる」
優「元々そのつもりだよ?」
ケラケラと笑う彼女を強く抱きしめ華奢な身体を包み込んだ。
「浮気されてもきっと許しちまうかもな」
そのくらい心がお前を求めてる。