あなたの声が聞きたくて【another story】
第5章 岩泉一【番外編】2
式場のパンフレットとドレスのカタログ、某有名ウエディング雑誌をテーブルに広げ肩を寄せあいながら着る本人そっちのけで話し合う男たち。
私は一人ソファに寝っ転がってそれを見ています。
誰かかまえ。(切実)
寂しくて優ちゃん死んじゃいますよー。
あーでもないこーでもないと話しあう姿を見ながら、なんだか懐かしいなーなんて思いながら静かに瞼を閉じた。
及「よーし!ってアレ?優は?」
「ん?あ、ソファ。」
みんなでソファに視線を移すと、細くて小さな身体をさらに小さく丸めて寝る優がいた。
及「、、、何これめっっっちゃ可愛いんだけど!?写真撮っていい???撮って良いよね!?」
「良い訳あるか!!それより黙れクソ川っ優が起きんだろ!!」
花「そのやり取り久しぶりに聞いた気がする。」
松「だなー。」
優「んぅ、、、」
その賑やかさが気になったのかモゾモゾと身じろぎをした。
花「、、、なぁ岩泉、やっぱ写真撮っちゃダメ?」
松「何なら動画でもいいんだけど。」
「帰れボゲ。」
少しだけ優の身に危険を感じた。