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あなたの声が聞きたくて【another story】

第4章 花巻貴大








「なあ、優。」



優「うん?」



抱きしめる腕の力を少し弱めて優の顔を見つめた。



「俺のこと、好き?」



優「うん、好きだよ!ずっと、一緒に居たい」



「じゃあさ、ずっと一緒に居よーな。じいちゃんばーちゃんになってもずっと。」



優「生まれ変わってもずっとだよ。」



「当たり前。地球の裏側にいたって見つけ出してやる。」



優「くっさいセリフだなぁ」



「っお前なあ!!」



優「冗談だよ、貴大クン」



こんなふうに言われてもすぐに許してしまうのはきっと惚れた弱みってやつなんだろう。



「ったく、、、いーけどよ。コレ書いといてね?」



優「、、、?何ソレ。」



「自分で見てみ?」



カサッと封筒の中から折り畳まれた紙を広げて優は大きい目をさらに大きく見開いた。



優「えっ、これ、、な、えッ?」



「あとはお前が名前書いて提出すれば、完了」



優「ぎいでない〜〜っッッ」



「あたりめーじゃん。言ってねぇもん。って泣くなよ。」



優「うるさいバカ大」



「そのバカに惚れたの誰よ?」



優「私だよバカァ。」





広げられた紙の右上には“婚姻届”の文字と


証人の欄に書かれた優の大切な幼馴染み二人の名前。



「俺と結婚して下さい。」



優「はいッ、、、!」




俺の望む返事が、優の口から聞こえた。



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