あなたの声が聞きたくて【another story】
第4章 花巻貴大
選「愛されてんねー優。」
選「あんな彼氏、私もほしい〜。」
選「優、部屋行っていいよ。監督にはあたしから言っておく!優のことよろしくね、花巻くん。」
「了解っす。」
何故かいつの間にか俺の事は認知されており、会えば話す程度の仲になっていた。
おいおい、世界で活躍するスポーツ選手だぞ?
普通なら俺みたいな一般ピーポーが話せる相手じゃねーのに、、、。
優「たーかひーろくん?何考えてるの?」
「ナニも考えてマセン。」
優「、、、なぜにカタコト。」
「っそれより部屋行こうぜ?」
優「ふぇーい。」
すっかりバレースイッチOFFになった優荷物を持ち、上機嫌な彼女の後を付いて行った。
いくつになっても子供っぽさが抜けないところも愛おしく感じてしまう。
部屋の前につくと、さっきまでの穏やかな気持ちはどっかに吹っ飛んで、緊張が込み上げてくる。
優「ふぁぁああ〜。づがれ"だぁー」
「落ち着けよ。」
って俺の心臓こそ落ち着けよ。
ドクドクと大きく速く脈打つ心臓に苦笑いしつつ荷物を置いて優を抱きしめた。
あぁくそっ、心臓うるせえ。