あなたの声が聞きたくて【another story】
第4章 花巻貴大
「ホラもう泣くなって。」
優「うぅ〜、、、」
涙でぐちゃぐちゃになった顔を、傷つけないよう、そっと親指で拭った。
「お前なんで優勝した時泣かなかったのに今泣くんだよ」
優「だって、優勝は絶対できるって思ってたけどっ、プロポーズ、、、されるなんて思ってなかったんだもんっ!」
「そりゃあ良かった。サプライズ成功だな。」
優「なんかムカつく。」
「理不尽か。」
そんなやり取りをこれからの話をしているうちにいつの間にか眠りについていた。
寝ていても感じる腕の中の温もりに、心は幸せ出いっぱいだった。
翌日、善は急げ、と言う事で早朝のうちに役所に婚姻届を提出し、チームやテレビ業界にも報告を行った。
優のファンの独身男性に妬まれつつも
たくさんの友達に祝われて
新しい二人の新しい道を歩き始めた。
ーfinー