あなたの声が聞きたくて【another story】
第4章 花巻貴大
「あのさー」
及「うん?」
「何でお前らが俺の隣りに居るワケ?」
及「そりゃあ俺達だって優が頂点立つ瞬間見たいし?」
「だからって、、、なんで男バレの選手たちと見なきゃいけねぇんだよ!!?」
影「お久しぶりです。」
牛「花巻か、久しぶりだな。」
日「青城のレフトの人だ!!」
「うん久しぶり!っじゃなくて!!なんで!俺が!ここの席なんだってば!!」
松「特等席なんだしいいじゃねえか、得だろ得。」
「はい松さん俺の敵けってーい!」
岩「花巻うるせえ座れ試合始まんだろ」
「ウィッス」
いくら俺でも岩泉には勝てません。
そして俺達はどこに居るかと言うと、
五輪ピックの女子バレー決勝の会場に来ております。
そうつまり、あいつはついに夢の一歩手前まで辿り着いた。
及川たち男バレも先に世界一を掴み獲り、残すは優だけ。
『選手が入場します。』
会場のアナウンスとともにコートへと姿を現した優は『1』の番号とキャプテンマークをつけたユニフォームを着ていた。
久しぶりに生で見たアイツの顔は、少し大人っぽくなっていて、それでもってあどけなさも少し残ってて。
凛とした表情からは抑えきれない闘志が漲っているようだった。
優はバレーをしている時の俺らをかっこいいと言ってくれていたけど、
「あの頃の俺らよりお前のほうが100倍かっけーよ。」