• テキストサイズ

あなたの声が聞きたくて【another story】

第4章 花巻貴大








日が暮れるまで試合をして、その後も監督たちと飯食って、優と過ごせる僅かな時間を堪能した。



優「たーーのしかったぁぁ!」



「そりゃ良かったな。」



年明けすぐに優は東京へ戻る。



いつ戻ってこれるかも、いつ会えるかもわからない。



先が見えない分、不安はでかい。



__もし、優に他に好きな奴ができたら、、、


考えるだけで胃がムカムカする。




澄んだ空に見える星を眺めながら、そんなことを考えていた。



ぐいっ


「いってぇ!」



優「、、、また考えこんでる。」



急に耳を引っ張られ、体は優の方に傾いた。



優「心配しなくても貴大のことしか見てないよ。」



俺の不安を的確につく言葉。



「俺もお前しか見てないよ。」



言葉で伝えられることは限られてるけど、


その言葉ひとつで救われる事もある。




今がきっとそうだ。



「ぜってぇ迎えに行く。」



優「うん。待ってる。」



満天の星空の下、高校生のガキができる、精一杯の約束。


この腕の中の大切な温もりを、一生守りたい。













新しい年を迎えてすぐ



優は宮城を出発した。


/ 194ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp