あなたの声が聞きたくて【another story】
第4章 花巻貴大
ピリピリした空気で始まった試合は少し期間の間俺達にとってキツイものだった。
及「マッキー跳べてないよ!?」
「うっせ!お前と一緒にするなッ!!」
優「貴大がんばー。」
優の応援を受けて奮闘するも現実はそう甘くないもので、毎日部活をやってる奴とそうでない奴の差は大きかった。
現役チームはマッチポイント。
一方の俺達は18点。
ピッ!
「うぇーい!!」
今やっと及川のツーアタックで19点になった。
松「さっすがムカつくわー。」
岩「ないすゲス川ー」
及「褒められてる気が全くしない件について。」
ピーーッ
サーブのコール、、、では無く、
優「選手こーたーい」
優がコートに入ってきた。
優「負けるのはやだからねー」
そう言ってにへらっと笑う優の目には明らかに闘志が宿っていた。
人数の都合で3年チームに入っていた1年と交替してサーブを打ちに向かった。
優「よーし、親治くん行っくよー?」
渡「ハイっ!」
目をキラキラさせながら構える渡に向かって格段にレベルアップしたサーブを放った。
以前と変わらない綺麗なフォームに見とれながらボールの行方を追うと、誰の手にも触れることなくコートに落ちていた。
優「さ、反撃しよっか。」