あなたの声が聞きたくて【another story】
第4章 花巻貴大
次の日
青城バレー部にみんなで練習に参加しに行った。
「ぜってー鈍ってる。」
岩「俺跳べっかや、、、」
優「やったるぜーい」
及「優、とーぜん上手くなってきたんだよね?」
優「当たり前でしょ?コテンパンにするよ?」
バチバチと火花を散らす二人を他所に固まった体を三人でほぐしていた。
「フェアアッ!?」
突然聞こえてきたよく分からない叫び。
ぱっとそちらを向くと優の肩に頭を乗っけた国見がいた。
優「あ、英っ!!ビックリさせないでよ〜。」
国「久しぶりだったので、、、。」
モヤモヤと湧き出るドス黒い感情。
「なーにしてくれてんの国見。」
優の手をサッと引いて、俺の腕の中に閉じ込める。
優「貴大!」
「俺のだからそうゆうの止めてね?」
国「俺優さんの事大好きなんで無理ですね。」
「ははは、、、めっちゃやる気出てきたわー」
いつもの無気力感が見られない国見に引きつった笑顔でそう言うと、ちょうど試合を始めようと号令がかかった。
「及川トスいいの待ってんね」
及「初めてそんな事言われたよ」