あなたの声が聞きたくて【another story】
第4章 花巻貴大
サービスでもらったシュークリームの他にケーキと紅茶も頼んで、今日は寒さに負けて店内で食べることにした。
優「ん〜、店内もいいねぇ」
「表情筋緩み過ぎ。どんだけだよ」
優「むっ、貴大だってシュークリーム目の前にした時めっちゃ目キラキラさせてたもん。」
「好物なんだから仕方ねーだろー」
優「私だって好きなんだもん仕方ないじゃーん」
「へーへー。」
会えなかった間の事を事細かく話して、優もあっちでの事を沢山話してくれた。
優「おばちゃんまた来るねー!」
「あざっした。」
お「またいらっしゃいな」
二人で手繋いで店を出て、駅の近くのスポーツ用品店に向かった。
優「あー!このシューズ!!!」
「ん?そのシューズがどしたん?」
優「代表のセッターの選手が履いてたのと同じだぁ!!!」
「ぷふっ」
優「笑ったな!許さん!!」
「そう遠くない未来に代表入りする奴がそんなことで喜ぶなっての。」
優「そんなことじゃないもん、、、」
「お前もそのうち、あー!高崎選手と同じシューズだ!!とか言われるようになんだぞ?」
優「ぅー。だったら余計今しか言えないんだから言っとく!」
変な理屈を捏ねる優はなんだか子供のようだった。