あなたの声が聞きたくて【another story】
第4章 花巻貴大
ちょっと考えてたんだ。
地元に残る俺より東京の、優の傍に居れる及川や岩泉のほうが守ってやれるんじゃないかって。
プロを目指すって言う同じ立場としても。
けど俺、そんなこと言われたら、、、
「離してやれなくなるよ?」
少なくとも大学を卒業するまでは傍に居てやれないのに。
何かあっても駆け付けてやれないのに。
ツラい想いするかも知れないのに。
「それでもいいの?」
優「迎えに来てくれるんでしょ?」
「優が望むなら。」
優「なら、きっと迎えに来て?
4年後、、、オリンピックで世界一になって待ってるから。」
「ははっ!そりゃお迎えに行かなきゃな」
笑い合ったあと目があって、愛しくて堪らない目の前の彼女に口づけを交わした。
優「浮気なんてしたら許さないんだから」
「お前以外なんて好きになれねえよ」
つーか浮気なんてした日にゃ俺殺されるし(及川とかに)