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あなたの声が聞きたくて【another story】

第4章 花巻貴大







優「りゆう?」



「そ。理由」



優「言わなきゃダメっすか」



「ダメっすね。俺が許さない。」



優「うーん。」




暫く唸り声をあげながら考え込んでいた。



ようやく決心したようで小さくうんっと言った。




優「私ね、貴大は太陽みたいだなって思ったの。」



「は?」



喋り始めたかと思えば太陽みたいって、、、



他の反応なんができなくね?



優「告白してくれた日、私病院で先生に言われたことがショックで目の前が真っ暗になってた。こんなに声を出したいって思ってるのになんで!?って」



俺はあの日の優を思い出していた。



んー、そう言えばそんな感じだったな。



優「でね、貴大に会って買い物とかしてて私に笑いかけてくれる貴大の笑顔が太陽みたいにポカポカしてて、真っ暗だった世界を照らしてくれた気がしたの。」




陽が傾き始めた空を見上げながら恥ずかしげも無く話していく優。



いや聞いたの俺だけどさ!?



俺そんな顔してたっけか?




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