あなたの声が聞きたくて【another story】
第3章 岩泉一【番外編】
結局その週刊誌を見る勇気が湧かなくて放心状態になりながらも会社に向かった。
「優ちゃん大丈夫!?」
「アレどういうこと!?」
同じ職場の仲間たちはとても心配してくれた。
「んーわかんないやー」
なのに私はこんな答えしか返すことができなかった。
ああもう、こうゆう視線は嫌いだ。
あの頃、、、声が出なかった頃を思い出すから。
今までに無いくらいミスをして今日の仕事を終えた。
体育館へ向かう足取りは鉛を付けているかのように重くて、行きたくないと体が訴えていた。
渋々扉を開けると
岩「ッだからちげえっつってんだろ!!」
及「じゃああの写真なんなんだよッ!!」
男バ「お前らいい加減にしろって!」
及「違うって言うならどういうことなのか説明しろよ!」
岩「それができねぇんだよ!」
あぁ、あの週刊誌のことで喧嘩してるのか。
当事者の筈の私は何故か思考が冷静で落ち着いている。
このままじゃ練習始まれないや。
「もういいよ、徹。」
及「優!!」
岩「、、優、、、?」
みんなの視線が私に向けられた。