• テキストサイズ

あなたの声が聞きたくて【another story】

第2章 及川徹








「岩ちゃん。」



名前を読んだだけなのに理解して、抱えていた肩を降ろしてくれた。



あの綺麗な目で俺をじっと見つめる優にまた愛おしさが募って


まるで底無し沼みたいに嵌っていく。



俺はもうコイツしか愛せない。



「優。」



壊れ物を扱うかの様にそっと優の両手を手にとって深呼吸をした。



試合より緊張すっかもしんねー、、、。



みんな見てるもんね、失敗したら一生の恥だよ。




ドクドクと激しく脈を打つ心臓。


どうかこの音が優に聞こえていませんように。







「高崎優さん、俺と結婚して下さい。」





みんなの前でした決死のプロポーズだったのに、言われた本人は「、、、え?」ってを顔してる。



岩「優固まってんじゃねーぞー」



木「返事したれよー」



男バ「断っちまえー」



後ろから聞こえてくる野次。つか、


「一番最後の誰だよ!!」



優「とお、る。」


野次馬を黙らせて再び向き直ると不安そうな顔をした優がいた。




/ 194ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp