あなたの声が聞きたくて【another story】
第11章 澤村大地
2日後、高校最後の日を迎え、バレー部の奴らと武田先生、烏養さんと送別会をしてもらった。
みんなで料理を食べながら三年間の思い出をたくさん語った。
入部したての頃、旭が自己紹介で噛んだこと。
思い描いていた部活の様子と違ったこと。
今のままではダメだと居残り練習をし始めたこと。
2年生が入部してきた時のこと。
旭と西谷が決別してしまった時のこと。
1年生が入部してきた時のこと。
青城や白鳥沢に勝って春校に行った時のこと。
語りだしたらキリがないほど俺達の高校3年間は思い出でいっぱいだった。
武田先生と烏養さんは酒飲んで感極まって泣いてるし
1年生はなんかもう大惨事だし
もちろん田中西谷は清水がいなくなると号泣。最後まで「うるさい」と怒るハメになってしまった。
縁下達には烏野を頼むな、といろんな意味を込めて肩を叩いた。