• テキストサイズ

あなたの声が聞きたくて【another story】

第11章 澤村大地














あの時よりずっともふもふした暖かい毛布と布団を被って、あの時と同じように抱きしめていた。


疲れていたのか優は直ぐに眠りについたけど、俺は勿体なくて寝れなかった。


あと2日もすれば卒業で、5日後には優はひと足早く東京に行ってしまう。


そんなに時を置かずして俺も行くのだけれど


この温かさも


この無邪気な寝顔も


愛らしい笑顔もすべて


暫くお預けとなってしまうのだから、


せめて記憶に刻んでおきたい。


「好きだ…」


ポツリ呟いて優の身体きつく抱き締めた。



このまま時が止まってしまえば____


そう思うほどに幸せを感じていた。





/ 194ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp