あなたの声が聞きたくて【another story】
第8章 国見英
「優さん鼻水つけないでね」
「英が意地悪だぁぁ」
「鼻水は無理。」
メソメソしてる優さんの背中を擦りながら腕の中に閉じ込める。
この人を守りたい。
この人と死ぬまで一緒にいたい。
きっとこの人となら退屈しないだろうし、何より幸せになれる。
「優さんもう泣き止んだ?」
「泣いてないー」
「泣いてたじゃん。俺の肩冷たい」
「泣いてないもん」
「はいはい」
普段は俺まだまだガキなところばっかりだけど
「英、ちゅーして?」
「いいよ。」
ちゃんと甘えてもらえるようになりたい。
「優さん、愛してる。」